Vol.83 ファッションとアートが楽しい!5月のニューヨーク|ファッション×ITコラム|アパレルウェブ

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Vol.83 ファッションとアートが楽しい!5月のニューヨーク
2017.5.31
@nymix RINA's FASHION x IT Report from NYC Vol.83 >>FASHION x IT バックナンバー
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日本を誇るファッションデザイナー、川久保玲の展覧会「川久保玲 / コム デ ギャルソン 間の技(Rei Kawakubo / Comme des Garçons: Art of the In-Between)」展が5月4日、ニューヨークのメトロポリタン美術館で始まりました。館内にある衣装研究所(Costume Institute)が、毎年テーマを決めて開く大型展覧会の1つなのですが、それに先駆け、毎年5月1日(The First Monday in May)、内覧会とともに開催されるのが、オープニングイベントの「メットガラ(MET GALA)」です。このガラパーティーには、ファッション業界の関係者はもちろん、セレブリティーからモデル、ソーシャライトまで世界中から著名人たちが集まることで知られ、その華やかな様子は、TVや雑誌などでも数多く取り上げられています。

以前なら、レッドカーペットの模様をTV局がLIVE中継したり 、vogue.comがライブストリーミングを行い、それを観ていた記憶がありますが、今年はフェイスブックライブやインスタグラムライブなどソーシャルメディアを使ったLIVE中継が主力だったように感じます。私も今回は、iPhoneを熱くしながら(笑)、イベント会場に到着するセレブリティー達のファッションに釘付けになって観ていました。

 

ファッション + アートが楽しめるバーグドルフグッドマン


ニューヨークでは、バーニーズニューヨーク(Barneys New York)が「コムデギャルソン」をストアウィンドウにフィーチャーし、一方のバーグドルフグッドマン(Bergdorf Goodman)が、長い冬から開けたニューヨークの春を讃えるかのように、ファッションディレクターのリンダ・ファーゴ(Linda Fargo)をアイコンにしたポップアップショップ「Linda's at Bergdorf Goodman」を特別開催しています。

「Linda's at Bergdorf Goodman」は、リンダ・ファーゴ自身がキュレートした靴やジュエリー、バッグやドレスなどが、まるでリンダのクローゼットを再現したかのように演出されています。もちろんクラシックなスタイルの物もありますが、なんとも楽しいのは、色やプリントが豊富で、どんなデザインなのだろうと体が引き寄せられそうになること。ソリッドカラーのアイテムは素晴らしいシルエットでミニマルでは終わらない。このポップアップショップに訪れると、まだまだファッションを楽しみたい!、そんなワクワクした気持ちにさせられます。

やはりバーグドルフグッドマンは、商品1つひとつだけでなく、売り場、そしてストアウィンドウのVMDひとつをとっても、NYのリテールの中でひと際輝きを放ち続け、ファッションとアートが切り離せない存在であると感じさせてくれます。

 

スマートミラーで時代の流れを意識


そうした中で、高級百貨店といえど、テクノロジーの導入も忘れていません。最近になってバーグドルフグッドマンでは、5階のコンテンポラリーフロアに、スマートミラーを設置しました。今回採用したMemomiのスマートミラーは、2015年に同グループの百貨店、ニーマンマーカス(Neiman Marcus)の店舗にも導入されているもの。次世代のハイテクなミラーとして話題となったものです。

 

パーソナライズして自分だけのスタイルを作る


また同フロアにはフランス発のビスポークデニムブランド「アトリエノーティファイ(Atelier Notify)」のショップ・イン・ショップが4月にオープンしました。バーグドルフグッドマンの店舗では、メイド・トゥ・メジャーのサービスを設け、カットやフィット、生地やウォッシュ加工、糸に至るまでパーソナライズしたデニムが注文できるそうです。

カスタムのハブとしてバーグドルフグッドマンで購入した商品であれば、イニシャルや簡単な言葉の刺繍を施してくれたり、レーザープリントやハンドペイント、またパッチやスタッズなど、自分だけのオリジナリティーあるアイテムにカスタムしてくれます(価格は店舗でご確認ください)。

刺繍やパッチなどは、若い世代のブランドやポップアップショップのイベントなどで見かけることが多いですが、大人のファッションでも取り入れることができるサービスを、バーグドルフグッドマンでも行っています。

こうした今までとは違ったサービスや、そのお店ならではのサービスがあると、来店するきっかけが増えますよね。高額な商品を購入してくれる顧客を持つラグジュアリー店でも、テクノロジーパッチやカスタムサービスなど、アプローチの仕方さえ工夫すれば、品格を損ねることなく、逆に新鮮な風を取り入れることもできるのですね。

 

■ Vogue https://www.vogue.co.jp/
■ Barneys New York http://www.barneys.com/
■ Bergdorf Goodman http://www.bergdorfgoodman.com/
■ Linda’s at Bergdorf Goodman http://www.bergdorfgoodman.com/Editorial/Lindas/cat492901/c.cat/
■ Memomi http://memorymirror.com/
■ Neiman Marcus http://www.neimanmarcus.com/
■ Atelier Notify http://notify.fr/site/menu-en.html

 

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プロフィール

R I N A (ニューヨーク在住)
90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。
以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。

● APPAREL WEBコラム 連載「Fashion x IT」 http://www.apparel-web.com/it/column/
● NY情報&トレンド ブログ「NY MIX」 http://www.apalog.com/rina/
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