「DENPA!!!」がプロデュースしたコンピレーションアルバム「DENPA!!! -電刃見本市-」 | アパレルウェブ

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  やはり、「DENPA!!!」は単なるイベントではなく、もはやアーティスト集団と呼んでも何ら間違いではない。
Saori@destinyの「サヨナラリヴァイバル」など馴染みのアーティストの曲も収録されているが、前述した通り「DENPA!!!」の特徴のひとつにBPMの速さがある。
これも意識したものではなく、極端に尖ったものを求めて色んな楽曲と出逢っている中で生まれたスタイルのひとつ。アニメのアンセムソング、まさしくオリジナルソング、そしてポップソングのカバーと、そんな柱もありつつ、全ての楽曲が生き急ぐかのように物凄いスピードで、僕らの耳に体に脳に心に、響いてくる。

「Yes!プリキュア5」や「マクロスF」、「涼宮ハルヒの憂鬱」といった人気アニメのテーマソングたちも「DENPA!!!」仕様、要はBPM速めという他の楽曲と共通項を持つ事で、何の違和感も感じなくなってしまう。
これは、一種の発明であり魔法でもある。「Get Wild」といった当時サブカルチャーの敵にされていたメインカルチャーも「DENPA!!!」の手にかかれば、そんな縄張りやジャンルの分け方を一切気にしなくて済んでしまう。

「コンピューターおばあちゃん」やマイケル・ジャクソンの「BAD(CAPTAIN EO)」といった楽曲もリスペクトを持ってカバーしてしまう旧態依然としたサブカルチャーの解釈ではなく、あくまでポップアイコンとしての魅力のみにより選ばれている。

アニメアンセムの中に混じる飛び技としての楽曲として、面白くて速くできて、聴き手を狂乱と混沌の渦に巻き込めてしまえば、それでいいのである。そこに小難しい理論は、一切存在しない。ネット社会で成立できる可能性もある世界観を、現場で、そして形ある物として提示する「DENPA!!!」は、どのカルチャームーヴメントよりも挑戦していると言えるのではなかろうか。

「DENPA!!!」の今後の活動

では、「DENPA!!!」の今後の活動は一体どうなるのか?
それが素朴な疑問である。ファッションも形ある物であり、現場で生み出され、現場で発信されていくもの。やはり、現場には、こだわった形をとるようである。
もちろん、スタッフにはWEBにたけた人間もいるため、最新であり今や日常生活に欠かせないWEBでの新たな動きも予定されているという。個人的には、今回の「DENPA!!!-電刃見本市-」のような「DENPA!!!」から派生した新たな音源集も聴きたいと思っている。

Secret track「coma to daddy(昏睡)」で、パーティーを楽しむ若者たちの声が聞こえた後に、ひたすらノイズが流れてくる。
音楽は音楽であって壁など何もなく、面白ければやるだけという揺ぎ無い「DENPA!!!」の精神を感じる事ができ、思わずニヤリと笑ってしまう。最後にまたパーティーを楽しむ若者たちの声が聞こえてくるところが憎い。

「DENPA!!!」を仕切る総帥の名は、「点と線」。まさしく、「DENPA!!!」を現わす名前だなと感心してしまう。バラバラにこの世の中に存在する、あらゆるカルチャーという名の点を、ひとつの線にしてしまう強引でありながらも自然にしか見えない仕上がり。

00年代後半に出現した新たなるカルチャー「DENPA!!!」は、10年代も色々な手法を自由自在に操りながら、常に新しいカルチャーを創り上げていく事だろう。関西に在住する人間としては、全国各地を回るようなツアーを行なってほしいところ。
でも、多分「DENPA!!!」は、そんな要望を鼻で笑いながら、僕らが考えもできないような斬新過ぎる手法で僕らの前にまた現われるのであろう。

とにかく今は、コンピレーションアルバム「DENPA!!!-電刃見本市-」に耳を傾けて欲しい。
(文:鈴木淳史)

■インフォメーション
【DENPA!!!-電刃見本市-】
発売日:2010/1/27(水)
アーティスト:V.A
タイトル:『DENPA!!!-電刃見本市-』
Number:12曲
Price:¥2,000(TAX IN)
CD No:DTJR-10011 
LABEL:D-topia Independent

■DENPA!!! オフィシャルWEBサイト
http://denpaweb.net/
■DENPA!!!-電刃見本市- オフィシャルWEBサイト
http://www.d-topia.co.jp/dtjr10011/
 
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