サブカルチャーと“ヲタクカルチャー”を繋ぐ音楽イベント「DENPA!!!」 | アパレルウェブ

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サブカルチャーと“ヲタクカルチャー”を繋ぐ音楽イベント「DENPA!!!」

サブカルチャーという言葉は、メインカルチャーがあって成立する文化であり、そのピークは個人的に90年代であったのではなかろうかと捉えている。 00年代に入り、何がメインカルチャーなのかが、あやふやになってしまった事が大きい。つまり、明らかに大衆が受け入れているオリコンを中心としたマーケティングに、揺らぎが生じてしまった。その理由にネットの普及による情報の飽和が挙げられる。クリックひとつで情報を簡単に手に入れられる故、そのひとつひとつの情報に固執する必要がなくなったのだ。

そんな中、80年代からのいわゆるアニメやマンガを主軸にした“ヲタクカルチャー”が00年代も残っている事は、特筆すべき事である。現場にこだわり、コミケなどのイベントを繰り返してきた、この文化は確実に足跡を残した。
サブカルチャーという不確かな言葉で括られた文化の方が、頭でっかちになり過ぎ物事を斜めにしか見えない事で00年代にまで強く残る事ができなかったのではなかろうか。両方のカルチャーをひとつのカルチャーとみなし、上手に繋ぐ事ができたのが今から挙げる「DENPA!!!」という存在。

電波という言葉をすぐに彷彿させるイベント名。が、電波ソングやアニメソングを中心にかけるイベントというのは、サブカルチャーという言葉を間違えて優越感のある物と理解している人々からは中々理解されるものではなかった。音楽というカテゴリーから外されて理解される事が多かった。
ただ、エレクトロニカやヒップホップというジャンルと何の変わりもないではないかという解釈。そして、両方好きなら繋げればいいではないか、ミックスさせればいいのではないかという柔軟性。

07年に下北沢から始まったイベントは、1000人程集まる大箱イベントへと成長をした。その前身イベントとして渋谷で「暴力教室」というイベントがあり、そこでもアングラやサブカル的な物を、渋谷や原宿の若者に見せつけていたという。その際、アニメや漫画というナードカルチャーに、スタッフがエッジを感じたためピックアップしたのであって、特にアニメのイベントなどという方向性ではなかったという。なるべくして、現在の形におさまったという事である。
まさにその状況は混沌(カオス)であった。BPMを早くした「キューティーハニー」などのアニメソングがフロアでかかり、観客の層もオタク的な雰囲気はなく、あくまで普通のカルチャーイベントであり、凝り固まったオシャレさではなく、新たに創り上げられたオシャレな香りのするイベントに見えた。
 

元来、サブカルチャーが持っていたポップなオシャレさと、エッジが立ったアティチュードを併せ持った全くもって新しいイベントの誕生ともいえる。もはや、イベントという集合体というより世間へ問いかけるひとつのムーヴメントとも言えるのではなかろうか。そんなネオサブカルチャーともいえる00年代を代表するカルチャーとなった「DENPA!!!」だが、今年の9月に突然のレギュラーイベントとしての活動休止を宣言してしまう。
あくまでレギュラーイベントの活動休止という宣言が、「DENPA!!!」が単なるイベントではないことを証明している。補足ではあるが、ゲストが、クロスオーバーを感じる事ができる豪華ゲスト陣であった事も追記しておきたい。

モンゴルのホーミィを思わせるヴォイスサンプリングを取り入れ、オリエンタルな雰囲気を持つメロディアスなハウスミュージックを築き上げたDE DE MOUSEの登場は、サブカルチャーといった今までのカルチャーの概念を超えるものとなった。

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