ヒロココシノ クリエイティブディレクター 吉川真史 | コンサルタント特集Vol.02 | アパレルウェブ

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コンサルタント特集 VOL.02 似て異なるファッションビジネスとファッションクリエーションを語る! ヒロココシノ クリエイティブディレクター 吉川真史

Profile プロフィール

吉川 真史(よしかわ まさふみ)

大阪モード学園卒業。1991年、(株)吉川デザイン事務所 設立。
2000年「y+contact by masafumi yoshikawa」をスタート。00〜03年には東京コレクションに発表した。
2008年 (株)HIROKO KOSHINO クリエイティブ・ディレクター就任。現在に至る。
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今回は、3月のパリ・コレクションの準備にお忙しい中、HIROKO KOSHINOの クリエイティブ・ディレクター、吉川真史氏にお話を伺いました。

 

◆昨年9月の2009年春夏コレクションの後、コシノヒロコ先生が15年ぶりにパリ・コレクション復帰と言う会見がありましたが、コシノ先生の決意を初めてお聞きになった時は、いかがでしたか?

突然だったので、最初は私をはじめ皆驚きましたが、これからの海外(特にアジア)ビジネス市場への波及効果を視野に入れたパリコレだ、という明確な目的があったのに加え、「70歳を過ぎて、もう一度世界で自分を試してみたい」という熱い想いに燃えるコシノを目のあたりにし、今は、スタッフ一丸となって、コシノと会社にとって大きな意味を持つパリコレを成功させる事だけに集中し、「前進あるのみ」、と覚悟を決めて取り組んでいます。
コシノの作品を東コレでの発表だけで終わらせているのはもったいないな・・・と個人的には前から感じていたので、今回のサプライズは嬉しく思っています。

 

◆フランスでは、日本の文化や国に対する理解も深く、先進的なセレクトショップでも日本ブランドが取り扱われているそうですが、日本のクリエーションに対する評価の高さは、過去から現在までどんな流れで来ているのでしょうか。

70年代に入ってからコシノをはじめ日本を代表する諸先輩方が欧米に進出されました。それまであまり見かけなかった色・柄・素材・組み合わせで欧米に新しい価値観を確立し、それをきっかけに日本のクリエーションが認知され、また同時に評価され始めました。
「欧米的美意識」とは違った角度から創り出される、クリエーションもクオリィティも高く、常に新しい方向性を示唆する「日本的美意識」が、おもしろく新鮮に感じられ、現在もなお高く評価されているのではないでしょうか。
クリエーションを生み出す日本の技(色・柄・素材・美意識)と、日本人特有の仕事に対する勤勉さと熱い想いを持って臨めば、世界に十分通用すると私は考えます。

 

◆日本国内では、海外のファストアパレルの上陸ラッシュ(ZARA、H&M、Forever21など)、若年層向けの店頭の売れ筋追及型で小売に近いアパレル(109系などなど)、単品集積型のSPA(ユニクロなど)などが拡大傾向にありますが、これらのブランドの動きをどうご覧になりますか?

今の若い消費者は昔とは違い、スタイリングの指針となる情報を雑誌やPCで瞬時に得る事ができ、自分なりに日々研究をしています。そして、手を伸ばせばすぐに、星の数ほどあるショップで実際に商品を見て触る事ができる。いつのまにか彼等は、個性的に表現できる感性とコーディネート力を身に付け、ブランドにこだわらず古着〜ファストアパレル〜ラグジュアリーブランドの使い分けと、コーディネートを自然に上手くやっているのです。
ラルフ・ローレン氏が25年ぶりに東京を訪れた際、「若者がブランドにこだわらず、古着などを上手にコーディネートして個性的。東京はニューヨークやパリよりもおしゃれな街になったね」と感心し、慌てて売り場の構成を一部手直しした、というエピソードがあります。
少し前までのように「安かろう悪かろう」ではなく、安くてもクオリティーの高いモノが増えてきた今日。上手くお金を使い分けて、イケてるコーディネートファッションの時代はまだまだ続くのでは・・・。
私もゴルフの時はユニクロ、普段も古着やファストアパレルを巧みに取り入れていますよ(笑)
「ファッションビジネス」と「ファッションクリエーション」は似て非なるもの。売れ筋追究型の回転が早い商品と、流行に左右されない本物の服作りを心掛けているクリエーターの商品とは、生まれも育ちも嫁ぎ先も違う世界の物なのです。

 

◆本日は、ありがとうございました!来月のパリ・コレクションの反響、楽しみにしています。