小島健輔 第1回 香港・上海編 | インタビュー | アパレルウェブ

Follow apparelweb on Twitteryoutube apparelwebfacebook pparelweb
アパレル・ファッション業界の情報ポータル
Interview
第1回 香港・上海編>> 特集バックナンバー

ちょっと視点を変えます。日本のデザインが同質、キャラボケしていると思うのはどこですか?

  企業がチャレンジしないで後だしジャンケンばかりしているからだと思う。

売れなくなった事を不況とか人のせいにしているが、ODM業者の提案を鵜呑みにして、
リスクをはらない商品に魅力が無くなったからだと思う。

日本の産業全体に、理念理想と「しかけ」が無い。

実績品のフォロー(クイック・レスポンス)に偏っているわけですね。

そう。クイック・レスポンスのやりすぎはやめた方が良い。

デザイナーは生産を理解する他に、何をよりどころにすれば良いんでしょう。

デザイナーの存在価値がクリエイティブであることは当たり前。
美術的教養や文明史観から、アウトプットしているかどうか、美術的、文学的なものに対する敬意をもって
自分を磨いているかどうかは重要だと思う。
あと、デザイナーだったら、絶対色階(ぜったいしきかい)を持っていないとダメだ。

ぜったい…何ですか?

音楽家が持っているのが絶対音階。デザイナーに必要なのが「絶対色階」。
今、作った。

今作った言葉なんて知りませんよ〜

  ちょっと脱線するが、クリエーションていうのは、美意識とモノを作る技術が交差したところにあるはず。

ギリシア・ローマ〜ルネサンス文明の人間性豊かな芸術を抑圧してきた中世キリスト教に替り、産業革命以降はマスプロダクションがクリエイションを抑圧するようになった。

ユニクロっていうのはマスプロダクションに適したデザイン、ブランディングの象徴で、人間味あるクリエイティブなデザインの対極だと思っている。

だからいつも言っているけれど、私はユニクロが…

そこまで、そこまで!話を戻します!!!

国の方では、いろいろな業種で今までのビジネスモデルを考え直す、「第二の創業」というような言葉も使われていますが、日本のファッションビジネスは変わり時なのでしょうか?

国内の既存の業種がいろいろなところで行き詰っている。
今のビジネスモデルを再考する時期なのだろう。それなのに、日本に戻ると、相変わらずで、グローバルな競争に取り残される危機感を感じる。

またアジアに行かれますか?

香港と上海と言われたら、上海に行きたいと思う。

それは、若い頃にパリに行きたいと思ったのとは違う気持ち。
香港は20年位前に行った時と比べて「読める変化」でしかない。
この先どうなってしまうのか、毎年、変わるのを見たいと思わせるのは上海だった。

次回の先生の視察は6月初旬の韓国ですが、また、その後、ソウル帰りのケンにお話聞かせてください。

わかった。亜細亜に旅立ってくるよ!

小島先生の亜細亜の旅は続く。 次回韓国レポートもお楽しみに!

<<前へ | 1 | 2 | 次へ>>
小島健輔 (こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。

ブログ:プロフェッサー小島健輔の言いたい放題