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大不況のファッション業界において、売上は前年比130%増、話題のファッションビルに続々出展するという快進撃を見せるアーバンリサーチ。 その強さの秘訣の1つが、同社のインターネット戦略だ。 実際に、どのようなネットプロモーションを仕掛けているのか、工夫している点、苦労話など… アパレルウェブ代表の千金楽が、アーバンリサーチ総務部長の竹村氏にお話を伺った。


ECサイトを始めた時は、反対も多かった

千金楽:御社とは、2004年以来、サイトのお手伝いをさせて頂いていますが、改めて、今まで御一緒に取組んできた事柄や現状のインターネットプロモーションについてお話をお伺いしたいと思います。まずは、現在の取り組み状況からお聞かせください。

竹村:ブランドごとにホームページを作成、自社で直営されているEC(通販サイト)の展開、ECモールへの出店、メールマガジンの配信、携帯サイトの運営などですね。

千金楽:ECサイトを始めた時、社内から反対の声があったと聞いています。

竹村:ええ、反対だらけでしたよ(笑)ECは2003年から本格的に始めたのですが、当初はネット販売に対するイメージもあまりよくなかったですしね。“画像でアパレル商品が販売出来るはずがない”という反対意見は多かったです。

千金楽:その反対を押し切り、早くからネットプロモーションに目をつけたのは竹村さんの先見の明ですね。

竹村:いえ、今となっては5ブランド全てで大々的にネット販売をすすめていますが、スタート時は、認知度の低かった「KBF」ブランドから少しずつスタートしていった感じです。それが、ECでのセールで100万円売れたことで、“これはいける!”と確信に変わりましたね。

千金楽: なるほど。「KBF」ブランドの成長に、インターネットが大きく貢献したということですね。
KBFブランドサイト
▲KBFブランドサイト


KBFオンラインショップ(ECサイト)
▲KBFオンラインショップ(ECサイト)
竹村:そうですね。インターネットは「KBF」の売上にもブランディングにも大きな影響を与えたと思います。今でも、「KBF」は「URBAN RESEARCH」などの他ブランドと比べてもウェブでの売上効率もリピート率も高いんですよ。

千金楽:「KBF」での成功をきっかけに、「URBAN RESEARCH」「DOORS」「ROSSO」「warehouse」と、ブランド別のサイトを作成し、今では5ブランド合わせたECの売上は、セール月で1億円ということですから、本当に素晴らしいと思います。ここに至るまでに、何が一番大変でしたか?

竹村:大変なことは山ほどあるのですが(笑)、そうですね、まず社内体制を整えることですかね。ECでの売上が月に200万円を超えた時から本格的に本部で商品をストックし発送仕組みを整えたのですが、そういう体制づくりや、各店からスタッフを選んでECチームを結成したりするのはけっこう大変でした。あとは、サーバーがダウンしてしまったり、商品手配・撮影などですかね。ECというのは、思った以上に手間も時間もかかることで、目玉焼きを作るような簡単さはないですよ。それなりの覚悟は必要なんじゃないかと思います。

千金楽:アーバンリサーチのEC成功の裏には、そんな苦労があったのですね。サイト制作において、どんな工夫をされているんでしょうか。


“探しても見つからない”ホームページ

竹村:まず、お客様をスムーズにサイトに引っ張っていけるような動線づくりを心がけています。具体的には、SEO(検索エンジン対策)を心がけたサイトづくりです。たとえば、「UR」でも「アーバンリサーチ」でも「KBF」で検索しても、当社のホームページが上位表示されるようにしています。各ブランドのブランドサイトは、2003年から立ち上げたのですが、お客様から“ホームページがあると聞いたんだけど、探しても見つからない”という声をけっこう頂きまして。検索エンジン対策の重要性をその時に認識しました。
当時はヤフーで「アーバンリサーチ」と検索しても、当社のホームページは一切表示されない状態でした。地道なSEO(検索エンジン対策)の結果、今では全ブランドのホームページ閲覧数は月間150万回を超えるくらいになったんですよ。
千金楽:SEO(検索エンジン対策)は意外に盲点なんですよね。アパレルだと特に、“オシャレなホームページを作る”ことばかりに集中してしまい、“検索してヒットするか”ということまで頭がまわらない場合が多いんです。どんなにキレイなホームページを作ったところで、検索してヒットしなければ意味がないのにも関らず、です。他に、サイト制作で工夫されている点はどんなところでしょうか。


店舗のディスプレイと同じように、サイト上でもコーディネートを見せる

竹村: ECサイトでは“スタイリングを見せる”ことを大事にしています。単なる商品掲載だけでなく、コーディネートやスタイリングを提案できるブランドサイト・ECサイトを作ることを心がけていますね。店舗のディスプレーと同じ感覚で、サイトも制作しています。

千金楽: たしかに、この「STYLE BOOK」というコンテンツは、どういう場面でどう服を着こなすかということが一目でわかりますね。

竹村: 「STYLE BOOK」は、お客様からかなり評判がいいコンテンツです。商品ページでも、できる限りコーディネート提案を心がけています。

千金楽:お店でも、「このジャケットだったら、このスカートはいかがでしょうか」という提案しますよね。まさにそれですね。

竹村:そうです、商品単体で見せるのではなく、コーディネート提案をすることで、お客様に更に別の商品も知って頂くことができます。店舗のディスプレイに負けないような画像を撮影しようと、写真には本当にこだわって自社で撮影しています。
URBAN RESEARCH

DOORS


株式会社アーバンリサーチ 総務部長 竹村 圭祐 氏

大学卒業後、アーバンリサーチ各店舗の店長を務めた後、総務の責任者として本社勤務。各ブランドのWEB事業の立ち上げを統括。現在はWEBだけでなく、新業態開発、経営企画などの要職に就いている。
アーバンリサーチ http://www.urban-research.com/



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