ASEANにおける進出第2候補のマーケット「クアラルンプール」 | コラム | アパレルウェブ

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山中健のWorld Report
2010.2.2 Vol.7 >>バックナンバー
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Vol.7 ASEANにおける進出第2候補のマーケット「クアラルンプール」

クアラルンプールのファッションマーケット概要

今回は、シンガポールに次ぐ有力マーケット、クアラルンプールについてレポートします。

クアラルンプールは、マレーシアの首都で市域人口約180万人、都市圏人口では約720万人という大都市で、マレーシアの人口は約2,700万人ですので、人口の約27%を占める商圏を持つ都市です。他にもリゾート都市などがありますが、日本のファッション小売がマレーシアで進出を狙えるとしたら、クアラルンプールだけでしょう。ZARAもクアラルンプールにしか出店していません。

ファッションの成熟度を測る、ひとつの数値として「国民1人あたりの被服・履物の年間消費支出額」があります。
 
[クアラルンプールの「銀座」ブギビンタン]

マレーシアの「国民1人あたりの被服・履物の年間消費支出額」は、約10,000円で、シンガポールが約58,000円ですから、地理的に近いシンガポールと比べると、はるかに小さいことがわかります。ちなみに、タイが約21,000円、インドネシアが約6,000円、そして日本は約68,000円です。

しかし、2002年から2007年までの伸び率を見ると、48%と堅調に伸びており、クアラルンプールのファッションマーケットは成長期であり、開発の余地があるといえそうです。ちなみにシンガポールは21%増、タイは5%増、日本は、22%縮小しています。
※データは2007年のユーロモニター社数値を当時のレートで円換算

業態分化段階のクアラルンプール

日本や欧米ではファッションにおける業態分化は、すでに進みきり、それぞれの業態の中でのライフスタイル分化、そして付随サービスでの差別化段階となっています。しかし、成長期であるクアラルンプールは業態分化が、現在進行形で起きています。

アジアでのファッション業態は、市場から始まり、生業レベルの専門店、アパレル製造小売、SPAと進化してきており、シンガポール、タイ、クアラルンプールではセレクトショップも生まれ始めています。ただ、クアラルンプールで見られるファッション業態の精度はまだ高いとはいえず、セレクトショップも、ラグジュアリーブランドを取り扱っている現地エージェントが、ブランド複合ショップを開発しているレベルです。
 
[ミッドバレーのザ・ガーデンにあるセレクトショップ M]

現在のクアラルンプールの中間マーケットにおいては、他のアジア諸国と同様、SPAが主流です。そして、クアラルンプールのいたるところで見るのがマレーシアのローカルSPAの雄PADINIです。ASEANにはそれぞれのローカルSPAがあります。例えば、タイではAUZ、ベトナムではブルーエクスチェンジなどがあります。マレーシアのPADINIはZARAを基幹業態とするインディテックスのように様々な業態を持っています。

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ファッションビジネスコンサルタント 山中健

大手百貨店、外資系ファッションメーカー、大手コンサルティングファームを経て、ファッションビジネスコンサルタントとして独立。マクロデータ分析、店舗調査、生活者調査などの徹底したリサーチをベースとし、マーケティング及びMDのコンサルティングを行っている。
2009年よりアパレルウェブコンサルティングファーム上席研究員として、活動を開始。「日本のファッションを世界に」を実現するために、欧米、アジア、国内のファッション市場調査活動を実施中。2008年度 経済産業省 アジア大洋州課 受託事業「アジアトレンドマップ」のディレクションを担当。

ファッション・アパレル企業向け海外進出サポート・コンサルティング | aw-research
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