彼女自身とそのフィールドワークについてフォーカス | Trend from Tokyo 教えてシトウ所長!Vol.1 | コラム

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シトウレイ
2009.7.22 Vol.1 >>バックナンバー
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Vol.1 彼女自身とそのフィールドワークについてフォーカス

ストリートフォトグラファー・シトウレイ。
彼女はストリートファッションの老舗雑誌「STREET/FRUiTS/TUNE」の専属フォトグラファーとして世界各地で活躍の後、2009年7月東京のストリートファッションを世界に向けて発信するSTYLE from TOKYOを開設し、日々東京の「今」を発信している。
自他ともに認めるファッショニスタで、今や原宿のファッションアイコンとも言われる彼女。「週に5日は原宿に居て撮ってる」という、彼女が東京ストリートの今を語る「TREND from TOKYO〜教えてシトウ所長!〜」。

シトウレイのストリートフォトはこちら >>「The Best of Street Photo
ブログ >>「シトウ所長の原宿デイリー

♪ストリートフォトグラファーになったきっかけは?

STREET/FRUiTS/TUNEというストリートスナップに特化した専門誌があるんですが、被写体としてそこに掲載されていたことがあり、編集長とは少しだけ顔見知りだったんです。ある時、いきなり編集長から「カメラマンやってくんない?」と言われ、カメラの簡単な撮り方だけ説明を受け、フィルムとカメラを渡されて、そこから全てが始まりました。ちなみに、当時は、カメラの使い方もフィルムの入れ方も全く知らなかったのですが、「まーいっか」という軽いノリで…。今考えるとびっくりする位、な〜んにも考えてなかったです。

♪毎日どのような形で撮影をしてるんですか?

出られる時は、ほぼ週5で街に出て撮影をしてます。
平日は、人が出始める3時くらいから日暮れまで、祝日は、もう少し早めから撮っています。家から原宿までは自転車で行くんですが、街についたら自転車を置いて、後は、ひたすらそこら中を歩き回って、良い人、ステキな人を探して、見つけたら声をかけて撮らせてもらう…、って感じです。撮ったら、その後アンケート用紙を渡して、着ているモノのブランドとか、どこで買ったとか、そういったことを書いてもらいます。

♪一日どれくらい撮るんですか?

日によってまちまちなんですけど、最近は大抵3、4人くらいです。
1人も撮れなくて帰るときもあるし、5人とか6人とか撮れちゃってウキウキしてる時もあるし…。撮る被写体さんに対して妥協はできないので、一般的なストリートカメラマンさんに比べて撮る枚数は極端に少ないです。

♪アンケートも取っているそうですね?

撮影時にアンケートを取っています。STYLE from TOKYOでは、この街のトレンドをつくっている人たちとおしゃべりした内容から生まれたトピックやアンケートをもとに構成していこうと思っています。直接トレンドリーダーに、今何を考えているか、何を面白いと思ってるか、という事を聞けるというのは大きいです。「これから来そう!」というトレンドの情報は、会話から得られるところも多いですね。
これはSTYLE from TOKYOのひとつの強みだと思っています。

♪ストリートスナップを通してトレンドをつかむという事ですか?

そうですね、ストリートフォトを撮る理由は、自分が大っ好きな東京の、今ここにある新しいスタイル、ステキな人達を世界中のみんなにも見て欲しい!届けたーい!という思いでやっているんですけど、ストリートフォトをずっと続けていると、段々自然とトレンドだったり街の流れが見えてくるんです。トレンドをつかみたくてやっているのではなく、トレンドの情報が自然と体の中に入ってくる、という感じです。上手く言えないんですけど。



今まで、そういう自然に入ってくる情報を、単に私の頭の中にそのまんま放置プレイしていたんですが、最近は、それを必要としている人達、次のトレンドや街の流れをつかみたい人達に発信できたらいいな、と思ってます。

♪ストリートフォトがトレンド情報の源として注目されていますが、依然としてコレクションや雑誌やメディアなどの発信している情報もトレンドの源で
あると思いますが、前者と後者の違いは何でしょうか?

以前は、コレクション情報や、メディアが発信していたトレンド情報がストリートの(リアルな)トレンドになるという事が定説だったんですが、今は 実はコレクション、メディアからストリートという様に、必ずしも一方通行じゃないっていう現象が起こっているんですね。最近は、ストリートから出 てきたトレンドが、その次のパリやNYCのメゾンのコレクションに反映されることもある。コレクション、メディアからストリートに行くトレンド、ストリートから雑誌やコレクションへ反映されるトレンド、双方向で循環作用が起きているんです。

♪つまり、ストリートのトレンドとコレクションのトレンドは相互作用をしているという事ですか?

そうですね、鶏が先か卵が先か、みたいな話になってしまいますが、相互作用して、ぐるんぐるん循環しているんです。
だからこそファッションビジネスの世界では今はコレクションとストリート、両方をチェックしておくことが必要だろうなぁって私は感じます。どちら かだけだと、トレンドの先っちょの芽をつかめなくなっちゃいそうだし、何かと次の一手が遅くなるというか。

東京コレクションに関しては、特に他に比べストリート、リアルファッションに近いコレクションを発表しているブランドが多いので、そういった意味 でも東京リアルストリートのトレンドに関しては気をつけて見ておいたらいいかな、と思います。

♪実際ストリートのトレンドはどのようになっていますか?

何か早いです。東京は特に。なので、見ていて飽きることがないし、いつも新鮮な気持ちで見ていられます。
3、4日原稿などが立て込んでおり(泣)、外にでられないと、すごくいらいらします。「アー!今こうやっている間に、原宿でいい人が歩いているかもしれないのに!どきどきする格好している人がいるかもしれないのに!」と思うと、原稿を書く手も止まって、思わず自転車で原宿に走っていっちゃいそうになります。

♪では「TREND from TOKYO」のこれからの展開は?

アパレルウェブさんのサイトに訪れるファッションビジネスに関わるみなさんが、今一番必要な情報、ストリートのリアルなトレンドや街の流れ、 そう言った情報をここで出していけたらいいな、それでみなさんのビジネスの人のお役にたてたらいいなと思います。

そして私たちファッショニスタが、もっと「あー!あれ超欲しい!!」と思うステキなものを世の中にいっぱい出してもらえたら、もうサイコーです!

>>バックナンバー
シトウ レイ
ストリートファッションフォトグラファー。 ストリートファッションカルチャー誌、「STREET」 「FRUiTS」 「TUNE」にて、専属フォトグラファーとしての活動を経て、東京のストリートファッションを海外向けに発信するサイト「STYLE from TOKYO」を開始。原宿のファッションアイコン的人物。

シトウレイのストリートフォトはこちら >>「The Best of Street Photo
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