なぜ日本人がやらないか | 栗田亮のクールジャパン新展開 Vol.3 | コラム | アパレルウェブ

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栗田亮のクールジャパン新展開
2009.12.17 Vol.3 >>バックナンバー
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Vol.3 なぜ日本人がやらないか

今回は、香港で人気のセレクトショップITについて考察してみたいと思います。I.Tは、高感度のセレクトショップとして、有力商業施設の一等立地に出店し、ローカルや香港を訪れる消費者に人気を博しています。そして、日本のファッションブランドにとっては、香港や中国大陸進出のパートナーとして注目を浴びています。

読者からのメール

先月の小欄で、アニメの有料ストリーミング配信で成功しているアメリカ企業(Crunchyroll社)の事例を紹介したところ、読者から長文のメールを戴きました。
以下、メールの抜粋です。

<世界に好かれている『日本』の記事を読ませていただきました。コラムに書かれていたことと同意見です。
youtubeなどの無料動画配信サイトの影響により海外の人の目にふれる機会が増え、それとともに、そのファンとも言えるべき人も増えつつある、といのが現状でしょう。

2005年頃から私もUPされた動画内容へ、様々な国の人が賛辞を送っているのを見て、「これって、商売に上手く生かせてないなぁ」と常々考えさせられました。
違法に無料で視聴していることは悪いことなのですが、それのおかげで日本アニメ・漫画ファンが増えているのも事実。では、そこから「金をとろう」としても、今のネット時代では撲滅するのは難しい。 そもそも「ネットに負けない手段」を考える必要がある、と。

栗田様が述べられているように「Crunchyroll」というのも解決の1つの手段だと思いますが、それを「なぜ日本でできない?」という疑問があります。
そもそも、元のコンテンツは日本で制作されているので、翻訳作業などの時間的メリットは、これ以上ない。

国内アニメ放送と同時に海外へも配信はやろうと思えばできるはず、なのにしようとしない、ビジネスチャンスを逃しているのははがゆいの一言。
「ネットに負けない努力」をしようとしないで、単に権利が、とか違法だと騒いでいても先に進まない。そもそもそこに解決を求めるのが無理なのだと気づかない。もしくはあきらめている感じがします。>

この読者の意見には、私もまったく同感です。
Crunchyroll社のビジネスモデルは、インターネット上の会員制ストリーミング配信です。日本企業が本気でやろうと思ったら、できないことはなにもないはずです。
ネットビジネスでは会員管理がビジネスのカギになります。自社のサービスの利用状況がリアルタイムで把握できるので、「次の一手が」見えてくるからです。
それなのに、その大切なコアの部分まで、なぜ外国企業に丸投げしてしまうのでしょうか。

「国内市場では何とか利益が出ている。海外市場は面倒くさいことが多すぎるから、現地企業にアウトソーシングしてプラスアルファの利益を確保できればそれでいい。」

もし、このように考えているとしたら、とても残念なことです。

せっかくの金の卵を産むガチョウです。
海外でも卵を産むようなビジネスモデルを、私たち自身の手で作る事は出来ないのでしょうか。
 
Crunchyroll社のサイト
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栗田 亮(くりた まこと)
Tenkai Japan代表
『Cool Japan! カッコイイ*かわいい*たのしい*おいしい*日本を世界に発信』をテーマに、トラベル、ファッション、ショップ、ブランド、イベント等の情報を英語で積極的に発信中。
クールジャパン系の翻訳、通訳、海外マーケティングには定評がある。
英語WEBメディア「Tenkai-japan.com」企画・運営
翻訳、通訳、通訳ガイド、外国語サイト製作・運営サポート、訪日外国人プロモーション、海外マーケティング、JAPANブランドの海外展開支援
SEFA-EVENT(フランス・ジャパンエキスポ主催者)パートナー

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